不織布とは、文字通り「織らない布」のこと。「不織布?」と思われる方も多いかもしれませんが、日常生活の中でも多くのシーンで利用されています。例えば花粉対策用のマスクや紙オムツ、ティーパック等も不織布で出来ています。この「紙と布の中間」のような素材、これが「不織布」なのです。
不織布は細かい繊維同士を絡み合わせシート状にして製造します。不織布の製法は様々あり、使用できる素材も、繊維状のものであれば基本的に何でも原料として扱うことができます。そのため多様な性質を持つ不織布が製造可能であり、多岐に渡る分野で利用されています。私たちの生活シーンでは、ウエットティッシュやCDケース、空気清浄機のフィルターなど、意外なほど多くの部分で不織布が使用されています。さらに、医療分野や電子部品、建築、工業、農業と幅広い分野で使用されており、私たちの生活やビジネスにおいて、なくてはならない存在になっています。
家のリビングやキッチン、ランチに良く出かけるレストラン、出張に使う新幹線の中など、よく見ると色々なところに不織布が使われています。「あっ、こんなところにも不織布!」思わずそんな声を発してしまいそうになるほど、不織布は私たちの生活に浸透しています。そんな身近にある不織布から、普段私たちが目にしないような専門分野の世界まで、多岐に渡るシーンで利用されています。
池田紙業は「スパンレース製法」「エアスルー製法」「湿式製法」の3つ不織布製造設備を有しています。この3つの製法で製造される不織布は、それぞれ違った特徴を持ち、製造できる製品も多岐に渡ります。さらにこれらの製法を組み合わせることで、単体の製法では実現できないような、新しい機能を持った不織布の製造が可能なのです。
また、加工設備では不織布への着色、印刷、エンボス加工が可能です。これらの加工技術で不織布への更なる機能性、装飾性の付加が可能となります。
様々な不織布を創り出せる環境があるからこそ、アイデアや着眼点次第で世の中の常識を変えてしまうような、新しい不織布製品の開発が可能なのです。
そう、オムツの素材が「布」から「不織布」に取って代わったように。
池田紙業は不織布で新しい価値の創造を目指しています。